イエシロアリは巣の駆除から

シロアリの生息に必要な水を利用した駆除方法です。

イエシロアリは西日本に生息し、家屋に過大な被害を与えます。10万匹から100万匹の集団で活動しています。イエシロアリの生息には水が重要で、水が無いと2週間で死滅します。そのため、常に水取場を確保し、水を運搬摂取しています。この習性を利用し、イエシロアリの被害部に新しい水取場(ブリングボックス)を設置し、白蟻を大量に集めます。集まった白蟻に、水を多く含んだブリングベイト(毒餌)を大量に食べさせることで、短期間(40日から60日)で巣を壊滅することが可能になりました。
※施工は4月末から9月末を目安に行います。気温が低くなると施工期間が長くなります。

ブリングシステムによる駆除の流れ

ブリングシステム施工中のお願い

●被害部に薬剤を散布するとシロアリがベイト剤を食べなくなります。※工事が終わるまでは、スプレー等の薬剤はご使用を避けて下さい。
●ボックスの蓋は開けないで下さい。蓋を開けるとボックスに風が流れボックス内からシロアリがいなくなりベイト剤も食べなくなります。
●巣が壊滅した時に一部の生き残ったシロアリが巣から追い出され部屋など徘徊する時があります。シロアリを見つけた時は掃除機等で吸い取って下さい。追い出された白蟻もブリングの影響で弱っていますのでおおよそ1週間程度で死滅します。

ブリングボックス設置事例

駆除後の予防・管理

ベイト工法は、シロアリに毒餌を運搬摂取させ巣を内部から壊滅させます。しかしながらベイト剤は駆除剤であるため予防効果はありませんので、シロアリの多い地域では駆除後に新たなシロアリが侵入する場合がございます。
※駆除型ベイト工法によるシロアリ駆除完了後は、バリア工法による(薬剤散布)予防工事や埋設型ベイト工法による維持管理をお勧めします。